一年の目標 自己紹介

一年の目標

毎年1月1日に、私は目標を立てています。この習慣はかれこれ9年続けていますが、もっと若い頃からやっておけば良かったなと思っているものの一つで、目標を立てる習慣のない方にはぜひおすすめしたいと思います。 実際のやり方ですが、その時点での長期的な目標として、3年、5年、10年後に達成したいことと、目標を…
科学業績の真価とは2 分子病理疫学(MPE)

科学業績の真価とは2

多くの疫学者は、自分で新しい方法論を開発することなく、他人が開発した方法を使って、単に新しいリスクファクターと病気の相関関係を発表し続けています。そういう大量の、疫学者であれば誰にでもできる疫学研究論文のせいで、一般には疫学は病気のメカニズムは あまり考慮に入れていないというイメージが形成され、「疫…
科学業績の真価とは1 分子病理疫学(MPE)

科学業績の真価とは1

今年も年末に近づいてきて、恒例のノーベル賞の授賞式のシーズンとなりました。ノーベル賞を受賞するような研究は人類の発展に大きく貢献したことは間違いありません。近年、受賞者に毎年のように日本人の研究者が名前を連ねていることは誇らしい限りです。 ただ疫学者として一つ残念なことがあります。ノーベル賞には経済…
ニューメキシコ2(カールズバッド洞窟群国立公園) 旅行記

ニューメキシコ2(カールズバッド洞窟群国立公園)

Bat Flightは、ビジターセンター近くの天然の洞窟の入り口の前に設けられたステージで始まります。夕暮れ前にレンジャーからコウモリの生態の説明があり、後は照明を落として静かにするように説明があり、みんなでコウモリが出てくるのを待つのです。 我々が訪れたのは10月初旬で、夏のピークシーズンは過ぎた…
ニューメキシコ1(カールズバッド洞窟群国立公園) 旅行記

ニューメキシコ1(カールズバッド洞窟群国立公園)

最近忙しくてブログの更新が滞ってしまっていましたが、10月にテキサスのMDアンダーソン癌センターにグランド・ラウンド講演をするためにご招待頂いた際に足を伸ばした、ニューメキシコのカールズバッド洞窟群国立公園が非常に面白かったので書いておきたいと思います。今まで行ったどの国立公園とも違う魅力がありまし…
オーストラリア(国の機能の分散) 旅行記

オーストラリア(国の機能の分散)

メルボルン大学にご招待頂いて、オーストラリアへ出張しました。 メルボルン大学はオーストラリアでトップの大学であり、色々なカレッジが集合している大学だそうです。イギリスと同じシステムですね。 実際オーストラリアは現在もイギリス連邦(コモンウェルス)に所属しているそうです。街の雰囲気など至るところからイ…
ニューヨーク2(アメリカでのキャリア形成) キャリア

ニューヨーク2(アメリカでのキャリア形成)

また少し前のニューヨークでの話です。 次の夜はニューヨーク大学医学部のTanese先生、マウントサイナイ病院のOishi先生と、大学の後輩でコロンビア大学の島田先生夫妻との会食でした。皆さん、色々なタイミングでアメリカにやってこられてキャリアを形成し、各々の大学で教員として活躍されている方々ですので…
ニューヨーク1(若手のキャリア) キャリア

ニューヨーク1(若手のキャリア)

大分遅くなってしまいましたが、8月にニューヨークを訪問したときの話です。 以前から話しているように、私は何処かを訪問する際にはできる限り色々な方にお会いする機会を作るようにしています。現地在住の知り合いの方にこちらからご連絡して、いろいろな方を紹介していただくのです。そうすることで、昔からの知り合い…
日本からアメリカへ3 キャリア

日本からアメリカへ3

前回書いた時からかなり時間が経ってしまったので、新しくブログを読んでくださっている方は、私がアメリカでキャリアを形成することとなったきっかけ等について書いた日本からアメリカへ1及び2を読んでみてください。前回は、私が大学卒業後、米国医師国家試験(USMLE)を受験して、全米で約70か所の病理科研修プ…
日本からの訪問客3(将棋の世界普及) 将棋(Shogi)

日本からの訪問客3(将棋の世界普及)

東京で将棋ミートアップを主宰されているSさんからご連絡をいただき、将棋の世界普及について意見交換させていただきました。 私は常々、将棋を世界的に普及させるためには、駒の漢字をやめ、誰もが簡単に理解できる図形などに変更する必要があると考えてきました(過去記事に詳しく書いてあります)。 ここで、何故私が…