健康 6月 10日 2020 コロナ後の社会変革への希望3(日本について①) アメリカでも、ようやく新型コロナウイルスの統計が落ち着いてきました。マサチューセッツ州では、1日の死者数が50人を下回る日が続き、ようやく今週から経済活動再開の第2段階に入りました。しかし、ご存知の通り、アメリカでは比較的強力な経済封鎖を3月に始めてからここまで数ヶ月を要しています。 対して日本は、… 続きを読む
健康 5月 24日 2020 コロナ後の社会変革への希望1 今回の新型コロナウイルスの流行の長期化は必至で、まだ気が早いですが、コロナ後の世界の社会への展望について今まで考えてきたことを書いておきたいと思います。 今回の騒動は、近いうちに起こるはずだった種々の変化をより一層早めるきっかけとなったようです。例えばリモートワークやIT化の加速が良い例でしょう。ま… 続きを読む
健康 5月 14日 2020 コロナ騒動のボストン5(久しぶりの出勤) しばらく更新が滞りました。今週までの2か月弱はずっと自宅勤務をしていました。その間、週に1度の食糧購入以外はほとんど外出はせず、ひたすら自宅で仕事をしていました。 以前も書きましたが、私の研究室ではデータ解析が主体ですので、出勤停止となり実験ができなくなっても、有難いことにリモートでかなりの仕事がで… 続きを読む
健康 4月 13日 2020 コロナ騒動のボストン 4(第5回国際分子病理疫学会延期) コロナ騒動はまだまだ終わりません。ボストンのあるマサチューセッツ州の死者数は1週間前までは30人から40人で推移していました。それが一気に90人台になったあと、数日は70人ほどになり減少に転じたと思いきや、ついに一昨日は96人、昨日は89人になってしまいました。 丸3週間も外出を制限してこれですから… 続きを読む
健康 4月 3日 2020 コロナ騒動のボストン2 ついにアメリカが新型コロナウイルスの感染の中心地となってしまいました。ボストンのあるマサチューセッツ州でも感染者が日々右肩上がりに増加しています。 4月1日時点での州内の累計で、122人死亡(前日の89人から33人の増加)、陽性は7,738人(前日の6,620人から1118人の増加)、検査件数は51… 続きを読む
分子病理疫学(MPE) 12月 25日 2019 科学業績の真価とは2 多くの疫学者は、自分で新しい方法論を開発することなく、他人が開発した方法を使って、単に新しいリスクファクターと病気の相関関係を発表し続けています。そういう大量の、疫学者であれば誰にでもできる疫学研究論文のせいで、一般には疫学は病気のメカニズムは あまり考慮に入れていないというイメージが形成され、「疫… 続きを読む
分子病理疫学(MPE) 12月 18日 2019 科学業績の真価とは1 今年も年末に近づいてきて、恒例のノーベル賞の授賞式のシーズンとなりました。ノーベル賞を受賞するような研究は人類の発展に大きく貢献したことは間違いありません。近年、受賞者に毎年のように日本人の研究者が名前を連ねていることは誇らしい限りです。 ただ疫学者として一つ残念なことがあります。ノーベル賞には経済… 続きを読む
分子病理疫学(MPE) 7月 24日 2019 ワシントン出張2(AACRのイノベーションサミット) しばらく更新が滞ってしまいましたが、先月末のワシントン出張の話の続きです。 NIHの研究費の審査会の後は、米国癌学会(AACR)主催の癌科学イノベーションサミット会議(議題は併用療法)に招待されて出席していました。 この会議は3日間に渡り、免疫療法、化学療法、放射線療法、分子標的療法、その他の領域の… 続きを読む
旅行記 7月 7日 2019 ワシントン出張1(NIHの大型研究費の審査) 先月末、またワシントンに出張していました。米国国立衛生研究所(NIH)の大型研究費、U54グラントの審査委員会に参加するためです。 このU54というのは、主として生物医学分野の基礎研究から応用研究(いわゆるトランスレーショナルリサーチ)を包含する拠点(センター)づくりのための研究費です。研究成果を臨… 続きを読む
分子病理疫学(MPE) 6月 9日 2019 NIH(NCI)でのOutstanding Investigator会議2 (MPE統計学) この会議は2015年からこの賞を受賞している約50人の中から私を含めて25人の研究者が、それ以降の受賞者の約30人及びNCIの研究者を含めた約60人の出席者を前にして、これまでの4年間の研究成果を発表する形式で、2日に渡り行われました。前回も述べたとおり、これは初めての試みですが、来年以降も続いて開… 続きを読む