科学のための科学 2月 3日 2022 国際生化学・分子生物学連合の分科委員会 私は、タンパク質の名称が乱立している問題に以前から問題意識を持ってきました(こちらの記事に私の考えについて詳しく書いたのでぜひ見てください)。これについて、米国科学アカデミー紀要(PNAS)にオピニオンペーパーを発表したことが縁となり(こちらの記事)、国際生化学・分子生物学連合(IUBMB)の非酵素… 続きを読む
分子病理疫学(MPE) 11月 17日 2021 嬉しいニュースHighly Cited Researchers 2021 今年も、クラリベイト・アナリティクス社のHighly Cited Researchersに選んでいただくことができました。トムソン・ロイターから社名が変わる前も含めると2014年から8年連続になります。前にも書いた通り、引用回数が多い=素晴らしいサイエンスであるとは限りませんが、一つの参考指標として… 続きを読む
科学のための科学 7月 1日 2021 科学と政治の健全な関係とは 先日からニュースを見ていて、気になったことがあるので書いてみたいと思います。それは、新型コロナウイルスの流行抑制のための科学的エビデンスと政治の関係です。 今回のパンデミックでは、科学的エビデンスに基づく政治判断の重要性が一般の人たちにもより身近に実感されているように感じます。なぜなら、ウイルスの流… 続きを読む
分子病理疫学(MPE) 6月 6日 2021 統計学は科学・経済・社会を統べる!5 前回は、メタ解析論文の多くが科学的信頼性の低い論文を区別することなく解析を行っているケースが多いことについて述べました。その結果、多数の論文の解析によってより信頼性が高くなるはずのメタ解析の多くが、科学的信頼性がほとんどないものになってしまっている現状があります。 さて、これはメタ解析に限らない話で… 続きを読む
分子病理疫学(MPE) 6月 2日 2021 統計学は科学・経済・社会を統べる!4 前回の記事から少し時間が経ってしまいましたが、これまでに、科学的なエビデンスやその根拠となる統計学の重要性が社会で軽視されがちであること(こちらの記事)、一方で科学的根拠の基準として用いられているP値が本来の意味を逸脱した形で濫用されており、その結果多くの科学論文において再現性がなくなったり低くなっ… 続きを読む
分子病理疫学(MPE) 2月 13日 2021 統計学は科学・経済・社会を統べる!3 前回の記事で、多くの論文の科学的根拠となっているP値が完璧ではないということを書きました。 これは非常に重大な問題であるのにも関わらず、あまり表立って議論されていないように見受けられます。また、前回も書いたように、多くの再現性のない論文が生産される一つの要因にすらなってしまっています。この問題はいわ… 続きを読む
分子病理疫学(MPE) 1月 26日 2021 統計学は科学・経済・社会を統べる!2 以前の記事で、統計学の重要性と、科学の信頼性に与える影響について書きました。今回は少し専門的になりますが、より具体的な事例について説明したいと思います。 研究者の皆さんなら誰でもご存知だと思いますが、得られたデータを統計処理する際に用いられる、Pという値があります。例えばAとBという2つの集団のある… 続きを読む
科学のための科学 1月 8日 2021 タンパク質名称の標準化プロジェクト 先日の記事で述べたとおり、私が長年問題意識を持ちつづけていた、タンパク質を含む遺伝子産物の名称が乱立している大問題について、共同研究者とともに米国科学アカデミー紀要(PNAS)にオピニオンペーパーを発表することができました。 https://www.pnas.org/content/118/3/e2… 続きを読む
科学のための科学 12月 23日 2020 タンパク質名称の統一と標準化の必要性 今回は、私が以前から問題視していた生物医学分野の大問題について書きたいと思います。それは、遺伝子から作られる物質、特にタンパク質の命名のシステムが乱立していることです。科学者はみな自分の好きなタンパク質の名称を使っていて、命名に関するルールが未だに定まっていません。 同じタンパク質に複数の別の名前が… 続きを読む
分子病理疫学(MPE) 11月 22日 2020 若年性大腸癌についての総説 前回の記事でも述べた、若年性大腸癌についての総説が私の研究室からつい先日ネイチャー・レビュー(臨床癌科学)誌に発表されました。 https://www.nature.com/articles/s41571-020-00445-1 ちなみにこの雑誌のインパクトファクターは今年50を超えました。私はイン… 続きを読む