分子病理疫学(MPE) 3月 5日 2021 MPE 11周年 本日、3月5日は分子病理疫学(MPE)を提唱した初めてのコンセプト論文がJournal of the National Cancer Instiute (略してJNCI) に掲載されてちょうど11周年になります。 JNCIは10年以上インパクトファクター10以上をつづけている権威ある雑誌です。過去の… 続きを読む
分子病理疫学(MPE) 2月 13日 2021 統計学は科学・経済・社会を統べる!3 前回の記事で、多くの論文の科学的根拠となっているP値が完璧ではないということを書きました。 これは非常に重大な問題であるのにも関わらず、あまり表立って議論されていないように見受けられます。また、前回も書いたように、多くの再現性のない論文が生産される一つの要因にすらなってしまっています。この問題はいわ… 続きを読む
分子病理疫学(MPE) 2月 4日 2021 留学医師ライブのYoutube番組に出演 留学医師ライブのYoutube番組に出演させていただきました。留学の経緯、日本とアメリカの医学生の違い、病理科レジデント、フェロー時代などについて語っています。留学を考えているみなさんにご参考になるかと思いますので興味のある方は御覧ください。 https://www.youtube.com/watc… 続きを読む
分子病理疫学(MPE) 2月 2日 2021 荻野研究室の研究室員の募集 研究室員を募集させていただきます。(For English version, please see below.) ボストンにある私の分子病理疫学(MPE)研究室で研究室員(computational biologist, bioinformatician, anatomic pathologist… 続きを読む
分子病理疫学(MPE) 1月 26日 2021 統計学は科学・経済・社会を統べる!2 以前の記事で、統計学の重要性と、科学の信頼性に与える影響について書きました。今回は少し専門的になりますが、より具体的な事例について説明したいと思います。 研究者の皆さんなら誰でもご存知だと思いますが、得られたデータを統計処理する際に用いられる、Pという値があります。例えばAとBという2つの集団のある… 続きを読む
分子病理疫学(MPE) 1月 5日 2021 一年の目標2 明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。 去年の記事にも書きましたが、毎年1月1日にはその年の目標を立てることにしています。今年もまた、目標を立てました。1年、3年、5年、10年後に達成したいことと、目標を実現するためにこの1年にやるべきことを書いていきます。 毎年、目標を立… 続きを読む
分子病理疫学(MPE) 11月 22日 2020 若年性大腸癌についての総説 前回の記事でも述べた、若年性大腸癌についての総説が私の研究室からつい先日ネイチャー・レビュー(臨床癌科学)誌に発表されました。 https://www.nature.com/articles/s41571-020-00445-1 ちなみにこの雑誌のインパクトファクターは今年50を超えました。私はイン… 続きを読む
健康 11月 17日 2020 長期的な科学の発展のための投資 最近大切な研究費申請の締め切りや論文投稿、改訂が重なり、しばらく更新が滞ってしまいました。 私が以前から繰り返し述べているように、現在の科学研究には短絡的な研究成果を追求せざるを得ない悪しき潮流が生まれています。 近年のアメリカでは、生物医学分野の研究予算が伸び悩む中で、博士号取得者が毎年参入して研… 続きを読む
健康 4月 13日 2020 コロナ騒動のボストン 4(第5回国際分子病理疫学会延期) コロナ騒動はまだまだ終わりません。ボストンのあるマサチューセッツ州の死者数は1週間前までは30人から40人で推移していました。それが一気に90人台になったあと、数日は70人ほどになり減少に転じたと思いきや、ついに一昨日は96人、昨日は89人になってしまいました。 丸3週間も外出を制限してこれですから… 続きを読む
健康 4月 3日 2020 コロナ騒動のボストン2 ついにアメリカが新型コロナウイルスの感染の中心地となってしまいました。ボストンのあるマサチューセッツ州でも感染者が日々右肩上がりに増加しています。 4月1日時点での州内の累計で、122人死亡(前日の89人から33人の増加)、陽性は7,738人(前日の6,620人から1118人の増加)、検査件数は51… 続きを読む