若年性癌についての記事(ニューヨークタイムズなど)
2025年4月9日

先日のニューヨーク・タイムズのオピニオン欄に、ブリガムアンドウイメンズ病院の同僚が書いた記事を紹介します。
昨今の政治情勢により、アメリカの科学研究は大きな環境の変化と研究費の削減に見舞われていますが、この記事の中で彼女は、厚生省長官のロバート・ケネディ氏が提唱する、Make America Healthy Again(アメリカを再び健康に)というスローガンに合致する、若年性癌の増加の謎についての研究に投資すべきではないかという意見を投げかけています。記事の中で、私の名前も若年性癌の研究者の代表として登場しています。
以前から何度も繰り返し述べていますが(こちらの記事など)、現代社会、特にここ数十年の間に顕著になった、砂糖、人工甘味料、赤身肉、超加工食品の過剰な摂取などの不健康な食習慣に加えて、睡眠リズムの乱れ、化学物質、環境ホルモン、その他の様々な要因が複雑に絡み合った結果、若年性癌が増加していることが考えられます。アメリカを再び健康にという考えには、私も賛成です。
ちなみに、先日のTIME誌のインタビュー(こちらの記事)を行っていただいた記者の方が、いくつかのテレビ番組に出演されており、社会の若年性癌への関心の高さが伺われます。
ABC news https://www.youtube.com/watch?v=8HTQCsoHw9c
科学には厳しい時代がやってきましたが、これを機に、アメリカのみならず、全世界がもっと健康になることを願っています。