TIME誌への若年性癌の研究に関するインタビュー掲載(2/24号)

2月24日号のTIME誌が、若年性癌の増加の謎について特集しており、私たちのグループの分子病理疫学(MPE)を用いたユニークな若年性癌の研究について、私のインタビューが掲載される予定です。

ひと足先にweb版が公開されました。

https://time.com/7213490/why-are-young-people-getting-cancer/

記事中には実際に若年性癌を患われた患者さんも多数登場されていて、この問題の深刻さを訴えられています。

近年の若年性癌の増加の原因については、詳細は謎のままですが、生まれる前からの長期にわたる多数のリスク因子、例えば酒、(超)加工食品、精製された砂糖・甘味料・穀物の摂取、赤身肉の過剰摂取、運動不足、睡眠不足と不規則性、化学物質、夜の過剰な光などの物理的因子、産期や周産期の変化、その他の環境要因が絡み合った複雑な要因が関係しているであろうと考えられます。

この謎を科学的に証明することはとても困難ですが、だからこそ社会に貢献できるやりがいのある課題であり、解明には時間もかかるので長期的な視点が必要と言う私の考えを述べさせていただきました。

我々の研究成果も、若年性癌の増加は始まっていない(が、増加を示す世代はすでに生まれている)1976年開始のコホート研究から得られる貴重な癌組織のデータを用いることで得られています。若年性癌の増加の謎の解明には、このような、目先の利益に囚われない長期的な視点に立った研究と投資が必要です。(詳しくはこちらの記事もご覧ください)

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