欧州臨床腫瘍学会(ESMO)総会での基調講演

9月16日に、スペインのバルセロナで開催された、欧州臨床腫瘍学会(ESMO)総会で若年性癌増加の謎について基調講演をさせていただきました。

この模様について、ESMO旗艦雑誌(Annals of Oncology)のウェブサイトに動画が掲載されています。この旗艦雑誌では講演の要点をエディトリアルとして出版しました。

https://www.annalsofoncology.org/video-do/global-epidemic-early-onset-cancer-nature-nurture-both

また、イタリア、スペイン、アメリカのメディアなどからも取材をしていただきました。若年性癌増加の問題への関心の高さが感じられました。

https://english.elpais.com/health/2024-09-20/the-unknowns-surrounding-the-mysterious-rise-of-cancer-in-young-adults.html

https://www.medscape.com/viewarticle/why-are-more-cancers-being-diagnosed-young-age-2024a1000haw?form=fpf

https://www.oncologynewscentral.com/article/what-to-expect-at-esmo-2024-practice-changing-data-in-several-cancers

 

スペインのメディアからも質問を受けたのですが、スペインでは他の欧米諸国に比べると、若年性癌の増加が緩やかです。これには、いわゆる地中海食という、健康に良い食事が影響しているのではないかと考えられます。実際にスペインに来て食事をしてみると、野菜や魚介類が多く、オリーブオイルやバルサミコ酢などの調味料を多く使う料理で、健康的でとても美味しく感じました。

因みに、日本も同様に他国と比べて若年性癌の増加が緩やかなのは、地中海食と同様に和食が良い影響をもたらしているのではないかと考えられます。和食については以前の記事でも紹介した、Cancer Research UK (CRUK)のウェブサイトでのインタビューに詳しく書いてありますので、興味のある方はぜひご覧ください。

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