お久しぶりです。半年ほど更新が滞ってしまいました。以前の記事で述べた通り、私はこれまでの研究手法を用いて、近年日本を含めた各国で増加がみられる、若年性癌、中でも若年性大腸癌の原因についての研究を進めています。

近年の急速な若年性癌の増加は、過去50年以上にもわたる食生活などの生活習慣の劇的な変化が、特に我々の胎児・乳幼児・小児・思春期の体に大きな影響をもたらしている結果であることが推測されています。我々の研究手法によって食生活等の生活習慣が細胞、遺伝子、分子レベルでどのような変化をもたらし、特に早期の癌発生にどのような影響をもたらすかを人間の大規模集団のデータを用いて解明していくことができます。そして、研究と同時に生活改善の重要さについて多くの人々に知ってもらい、がん予防に役立てるためにも研究と同時に啓蒙活動も行っていきたいと思っています。（がん予防の重要性についてはこちらの記事にも書きましたので御覧ください。）

そんななか、早期大腸癌について自身のご経験を発信されている漫画家のくぐりさんについての記事がヤフーニュースに掲載されているのを見かけ、思わず連絡を差し上げてしまいました。前に書いたように、私は大の漫画ファンです。先方は突然の連絡で驚かれたらしく、何かの詐欺メールなのだろうか？と疑っていらっしゃったそうです。当然と言えば当然です。そして、そんなご縁もあって私について漫画にしてくださいました。

くぐりさんは、ご自身の闘病をキッカケに夢だった漫画書きに注力されたとのことで、前向きな行動力が素晴らしいと思います。くぐりさんとともに若年性癌についての啓蒙活動を頑張りたいと思います。