しまなみ海道縦断の旅3
時間の都合で伯方島は素通りして、大三島に到着しました。今回の旅では心ゆくまでしまなみ海道を楽しみたかったので、その時の都合で泊まる場所を決められるように敢えて前日に宿泊場所を確保するというやり方にしました。幸い混雑している時期ではなかったので、ネットで予約することはできたのですが、宿泊先が限られていることもあり、選択肢がたくさんあるという感じではありませんでした。そんな中で直前に予約した大島の旅館は、古き良き日本の旅館で浴場もありました。周辺にレストランも多くはなさそうだったので鯛のコースの食事付きにしました。瀬戸内海で獲れたてと思われる鯛のお刺身、鯛めしなどなど、本当に美味しかったのですが、量がものすごく、正直お腹がはち切れるかと思いました。もう終わりかと思ったら鯛丸ごと一匹の塩釜焼きが出てきたりするわけです。アメリカではこんな新鮮な鯛を味わえることはないので、本当に全部食べたいのに、比較的胃袋の大きい私でもギブアップの量でした。
次の日は、家族の希望で大山祇神社に立ち寄ることにしました。訪れるまでは全く知りませんでしたが、日本総鎮守とも言われる大山祇神社があるため、大三島は神の島とも言われているらしいです。私はそこまで神社ファンではないのですが、雰囲気でとても由緒がある神社であることがわかりました。そして、神社の横にある武具の美術館には全国の国宝・国の重要文化財の指定を受けた武具類の約8割が展示されています。古くは平安時代のものもありました。歴史の教科書に出てくるような武人の本物の武具がたくさんあり、この神社が古くから武士の信仰を集めていたことがよくわかりました。私は戦国時代ファンなので、神社にこのような美術館があるとは予想外でしたが、訪れてよかったと思いました。
その後、大島の南半分のライドを楽しんで生口島に向かいました。生口島からは広島県に突入します。大島とは言葉も違うのが面白かったです。生口島は瀬戸田レモンなどで有名な島です。宿はまた例によって前日予約の行き当たりばったりな旅でしたが、映画の撮影にも使われたらしい風情のある旅館に泊まることができました。部屋の窓から隣の島との水道を行き交う船の姿を眺めることができ、とても心静かになれました。
次回に続く