ハーバード大学で20周年

今日、11月1日は2001年に私がダナ・ファーバー癌研究所にハーバード大学の駆け出しの教員ポジションであるインストラクターとして採用され、仕事を始めてから20年になります。詳しくはまた、「日本からアメリカへ」シリーズで書きたいと思いますが、様々な縁と幸運と偶然が重なり、ここボストンに来ることになってからもう20年も経ったのかと感慨深い思いです。

それまでの私のアメリカ生活は、武者修行のように、2年ごとに自力で自分の就職先を探しながら、日本人ともあまり関わりを持つことなく過ごしてきました。思えばとてもしんどい、でも希望に満ちた楽しい日々でした。

ボストンに来てからは、一つの場所に腰を据えて、自分のライフワークとなる分子病理疫学の発展に取り組むことができました。ボストンでは最近に至るまで私のメンターとなるような人物との出会いもあり、充実した日々を送ることができています。

また、現在も私がアドバイザーとして関与している、ボストン日本人研究者交流会に初期の頃から関わらせてもらう機会も得ました。自分の感覚ではまだ若手の頃とあまり気持ちは変わりませんが、気がつくとボストンにいる人のなかではそれなりの年齢と立場になりました。周りがどんどん若返っていくような不思議な感覚ですが。

ここ2年は新型コロナウイルスのパンデミックで、仕事や日本人研究者交流会もリモートとなり、あまり他の人と交流することもできていませんが、また、若い人と話をする機会を楽しみに過ごしていこうと思います。そういう場合は私の話が少しでも役に立てば幸いです。

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