deCordova Sculpture Park and Museum

ボストンでは、ここ数日暑い日々が続いています。日本と違いボストンの暑さのピークは7月で、8月は秋の始まりとされる9月のレイバーデーに向けて少しづつ秋の雰囲気も感じられるようになってくるものですが、近年は8月にも熱波がやってきます。基本的にはボストンの夏は日本の軽井沢のような、避暑地的な気候でとても過ごしやすいところなのですが。ここ5年くらいは、35度を超える熱波の回数が次第に増えています。そもそも、私がボストンに来た20年前には35度どころか30度を超えることも少なく、クーラーがない家の方が多い感じでした。最近はクーラーのない家はあまりないでしょう。クーラーをできるだけ使わない主義の私ですら、近年は年に数回、クーラーのお世話にならざるを得ないような暑さがやってきています。今、日本で観測されているような豪雨も含めて、ここ十年ほどの地球規模での異常気象は地球の人間への警告と思って真剣に対処していくべきだと思います。

さて、そんな暑い日が続くボストンで、先日、以前から存在は知っていたものの、訪れる機会のなかったdeCordova Sculpture Park and Museumに行ってきました。ボストン郊外のリンカーンという街にあります。ここはその名の通り、広い敷地内の、主として外の公園部分に様々な展示物が置かれている美術館です。公園内のあちこちにアートがあり、他には見たことのない趣の美術館でした。広い公園のほかに、建物の中にもアートが展示してあります。また、隣に大きな湖があり、美術館の屋上からレイクビューを楽しむことができました。大自然に囲まれてなかなか素敵なところです。公園内でピクニックをしたり、思い思いに楽しんでいる人たちがいました。

ワクチン接種がアメリカでトップレベルに進んでいるマサチューセッツ州でも、最近デルタ株の流行で一時は減少したコロナ感染者が再び増加に転じています。最近では感染者が1000人台ということもあります。一時はワクチン接種済みであればマスクを外して良いとのお達しが出ていたため、未だにマスクを着用せずに買い物や外食等を楽しんでいる人が多く見られます。ここ数週間はデルタ株の感染拡大を受けて、少しづつまたマスク着用者が増えてきた印象はありますが。この美術館は屋外が主なのでそんな状況でもあまり神経質にならなくて良いのがよかったです。私はワクチン接種済みですが、日本人なのでマスクを外すことに抵抗があり、真面目にマスク着用を続けています。いずれにせよ、ここの公園は散策するだけで異世界に訪れたような気分になり、短時間の滞在で旅行気分を味わうことができて、大きく気分転換することができました。帰って地球の歩き方をチェックしてみたところ、この美術館はなぜか掲載されていませんでした。

コロナの中でも楽しみを見つけてボストンの短い夏を楽しみたいと思います。訪れた日もとても暑い日だったので、十分に公園部分を楽しめなかったのが心残りです。もし行かれるなら気候の良い時の方がおすすめです。

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