日本からの訪問客3(将棋の世界普及)

東京で将棋ミートアップを主宰されているSさんからご連絡をいただき、将棋の世界普及について意見交換させていただきました。

私は常々、将棋を世界的に普及させるためには、駒の漢字をやめ、誰もが簡単に理解できる図形などに変更する必要があると考えてきました(過去記事に詳しく書いてあります)。

ここで、何故私がここまで駒の変更が必要と考えるか、より具体的に皆さんに実感していただくために、私の研究室に留学しているイラン出身のDr. Saina Aminmozaffariさんにご協力いただき、ペルシャ語の将棋の駒を作っていただきました(上の図です)。

どうでしょうか?知らない言語で表されているだけで意味を全く理解できないと実感していただけると思います。これが漢字を使わない人たちが漢字の駒に感じる気持ちに近いのではないでしょうか。 

Sさんが主宰されている将棋のミートアップは2週に一度、都内で将棋好きが集う会合のようです。意外なことに、将棋ミートアップには外国人も参加しているようです。チェス愛好家だった人がチェスの代わりを求めてやってくるケースが多いそうです。

ミートアップ側も外国人にも理解しやすいように英語のルールブックを用意して対応しているようですが、将棋の複雑なルールなども影響するのか(チェスは一度駒を取られたら終わりだが、将棋は取った駒を使える)残念ながらあまり定着率は高くないようです。駒を外国人に分かりやすく変更することで少しはハードルが下がるかもしれません。

やはり、このような改革を進めるためには将棋連盟や棋士の方々の協力が不可欠でしょう。実はこのブログを始める前に、将棋の国際化にご関心のある何人かの棋士の方々と直接お会いしてお話させていただいたことがあります。今後も本業の傍らでこうした地道な活動を続けて、将来的には将棋連盟の代表の方ともお話する機会ができれば良いなと願っています。

何故将棋の国際化なのか?それは、この素晴らしい文化を日本だけに留めておくのが非常にもったいないと一将棋ファンとして感じていることももちろんのこと、国際化が将棋界の更なる発展に寄与すると考えるからです。これは何も将棋に限ったことではないですが、今後日本の人口は減少していき、それに伴って将棋人口は減っていくでしょう。今将棋を支援する業界(新聞業界など)も支援の規模を縮小せざるを得ないかもしれません。こうした情勢のなかで、この素晴らしい文化を継続、発展するためには、組織的に将棋文化を世界に知ってもらい将棋愛好家と支援の輪を世界中に広めることは、将棋界にとっても大きなメリットがあると思うのです。

話が逸れますが、私の妻は茶道や華道を嗜みます。茶道や華道はボストンでも行われており、日本人以外も幅広く参加して日本文化の振興に一役買っているとのことです。また、ボストン以外の世界各地に広がっているようです。これは本部の何十年に渡る組織的な努力が実を結んだ結果でしょう。将棋もこの好例に倣い、今こそ世界へフィールドを求めていくべきだと考えています。

将棋棋士や将棋連盟の皆さん、その他将棋界に関わる方の中で 私の考えにご賛同されご協力いただける方は、ぜひご連絡ください! 将棋を世界に広める為のネットワークを広げていきたいです!

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