ドイツからの訪問客

先日、4月にドイツのハレで行われた学会の主催者であるバーバラ・ゼルガー教授がブランデンブルク大学のレネ・マントケ外科教授と一緒に私のラボを訪問するとの知らせを受けました。以前ハレにご招待頂いたお礼として、招待レクチャーをして頂いたあとでディナーにご招待しました。

バーバラは癌免疫学の専門家で、将来的には免疫学MPE研究を始めたいということです。詳しくはMPEの記事に書きましたが、MPEを行うには癌組織解析を行うためのとても大きな人間集団のデータベースか必要となってくるため、MPE データベースの構築に関するアドバイスもさせて頂きました。

私としては、我々の研究室から発表されたMPEの研究成果を裏付けるような研究成果が他の研究室からも発表されることで、エビデンスがより強固になることを期待しています。私が構築してきたような、癌組織を有する大きなデータベースを持っている研究室が他には殆どなく、結果的に免疫学MPEに関しては我々の研究室の独走状態が続いています。

しかしながら、MPEが世界中で行われるようになることで、癌予防や癌治療に関する人類に有用な知見を明らかにするスピードを早めることができるので、他国の研究室でMPEを始めたいと考えてもらえることはありがたい限りです。もし読者の方でMPEのデータベース構築についてご興味がある場合はアドバイスいたしますのでご連絡ください。

さて、夜の食事ですが、せっかく遥々ドイツから来て頂いたのでできるだけボストンを楽しんでもらいたいと思い、美味しい食事にご招待したいところですが、前の記事にも書いた食の問題がここで大きく立ちはだかってきます。

こういう時は移民の人が経営していそうなレストランを探すようにしています。そうすれば、少なくともその国の本物の味を体験できるはずだからです。しかし、前も言いましたが、残念ながらアメリカは全般的にスタンダードが低めなことが多いので、美味しくないレストランがつぶれにくい傾向があります。幸い良い地中海風ギリシャ風の料理を出すお店を知っていたのでそのレストランにお連れしました。満足してもらったようで一安心です。

バーバラさんからドイツで行われた学会での上の写真(バーバラのご主人のマイケルさん:M. Hoetzel, DGPh撮影)と手作りのイチゴジャムを頂き、楽しい一日になりました。

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