中国大返しの決行!!3
岡山からの帰りのルートについては、実際に秀吉が通ったルートに近い山側の国道2号線を通る予定でした。
しかし、行きのルートで通った海側の国道250号線は瀬戸内海の景色を楽しめて、しかも2号線より交通量が少なく安全でした。また、行きは明石から相生まで車が通らない新幹線高架下などを通りましたが、相生から明石までの海沿いの250号線の景色も見てみたくなってしまいました!
そこで、帰りは備前市からはずっと海側の国道250号線のルートを通り明石まで走破することにしました。
そして明るいうちに到着するため、岡山周辺に泊まり、早朝に出発することにしました。どうせなら瀬戸内海の景色が見えるところに泊まりたいと思い、地図を見ていたところ偶然見つけたのが牛窓(うしまど)という、岡山駅から南東に海沿いを走れば自転車で2時間ほどの所にある海沿いのリゾート地です。
早速予約し、岡山駅から自転車で向かいました。牛窓は、岡山の田舎の風景と瀬戸内海の景色、恐らくバブルの頃に建てられたリゾートホテルが融合したとてものどかな場所でした。宿泊したホテルは全室瀬戸内海を臨むオーシャンビューで、そこから見える夕日は日本の夕日百選に選ばれたという見事なものでした(写真はその夕日です)。
実は最近リタイアしたら(アメリカには定年がないのでいつになるか分かりませんが)日本に戻って来たいと思い、何処がいいか妻と話し合っているのですが、牛窓のような景色のいい田舎もいいなと思いました。
やはり、日本でいつも感動するのは料理とサービスです。牛窓は「日本のエーゲ海」として売り出されていて(私は瀬戸内海を全面に出した方がよりいいと思いますが)、今回泊まったリゾートホテルはギリシャ料理を出していました。朝食も夕食もいくつもあるチョイス(岡山牛、港で採れたての魚など)から選ぶことができ本当に美味しかった。また、丘の上にはオリーブ園があり、新鮮なオリーブ油も頂くことができました。
やはり、料理、サービス、生活面の便利さでは日本は世界最高レベルだと思います。たまにこうして英気を養い、米国の競争社会でしばらくは頑張ろうと思います。
さて、いよいよ牛窓から海岸線を通るバイクライドへ出発です。行きに通った道の駅で、スープ入りのたこ焼き(いわゆる明石焼き、美味しかった!!)や食べ物を入手しながら、順調に国道250号線をひた走ります。やはり、瀬戸内海のしまなみは最高だと思いました。瀬戸内海を見ながら育って来た播磨人として誇らしい限りです。
因みに妻は、帰りは牛窓のホテルからバスで最寄りの赤穂線の駅に送ってもらい、播州赤穂まで東に進み山陽本線に乗り換えてローカル線で明石を目指しました。
途中、妻とのニアミスも何度かあったようですが、姫路で時間を潰していた妻より先に、少し大まわりしたあと、約120キロを走破して私は無事に明石までたどり着きました。疲れという疲れは余りなく、普段のトレーニングの成果を実感し、もっと違う場所に行ってみたくなりました。次は秀吉が中国大返しの前に毛利方と戦い、かの有名な水攻めをした、備中高松城と有名な山城である備中松山城を目指してみたいです。
今回の大返しで、長距離ライドには前傾姿勢で乗る本格的な自転車が本当に楽なことを痛感しました。実は普段通勤で乗っている自転車は街乗り用のマウンテンバイクでそこまで本格的では無かったのですが、今回の経験で益々長距離ライドが楽しくなってしまったので、アメリカでも本格的自転車の購入を決めてしまいました!