イギリス出張3(時差との戦い)

私は仕事の能率を上げるため、普段から早寝早起きの生活リズムを崩さないようにしています。朝は6時までに起きてエスプレッソを飲んですぐに仕事を開始し、夜は大体7時までには仕事を切り上げて帰宅、10時に就寝というリズムです。こういう生活をかれこれ25年続けてきました。

そんな規則正しい生活を送る私にとって、時差との戦いはとても大変です。有難いことに、近年国内外から旅費付きで招待して頂く機会が増えてきました。去年は日本に2回、韓国、オランダ、フランスなど、それに加えてカリフォルニアなどの国内にも出張し、それぞれ時差があるので毎回現地時間に合わせるのは至難の技です。

こればかりは根本的な解決策はないのですが、到着直後から現地の時間に合わせて生活するためにメラトニンや睡眠薬を使用し、夜になると明かりを暗くしてカーテンを閉めスマホやパソコンも見ないようにして就寝します。普段の生活でも夜になると明かりを避けることにしています。

この間日本に帰って驚いたのは、夜の10時過ぎの地下鉄でも煌々と蛍光灯の明かりが灯り、大勢のサラリーマンの方々が疲れ切った顔で帰宅していたことです。夜に明るい蛍光灯の光を浴びると睡眠リズムが崩れ、睡眠の質も悪くなり、疲れが取れず結果的に仕事の能率に影響すると思います。日本で特に感じるのは夜の照明が明るすぎることです。アメリカやヨーロッパのディナータイムのレストランでは間接照明です。これは何もムードだけの問題ではなく、夜はそもそも暗いものであり明るすぎる光は自然の摂理に反します。人類や動物は何億年の間、太陽に合わせて昼夜の生活リズムを作ってきました。

日本では戦後の復興以降、明るさが豊かさの象徴という刷り込みがされてしまったのでしょうが、これは即刻止めるべきだと思います。

そもそもそんなに夜遅くまで働くのは何故なのでしょう。日本人の勤勉さは素晴らしいですが、夜遅くまで働いたからと言って成果があがらないのでは意味がないと思います。アメリカ人は朝が早く、7時に出勤して4時ごろ帰宅する人も珍しくありません。仕事終わりに飲むときも軽く一杯飲んで8時ごろまでにはさっさと切り上げる人が多いです。家族やプライベートを大事にする分、仕事の完成度は平均すると日本ほどではないですが、朝型の生活は見習うべきではないでしょうか。

コメントを残す