イギリス出張2 (食文化について)

無事イギリスに到着しました。

写真は本日の夕食です。イギリスといえば食事が不味いというイメージです。(最近は良くなったという話もありますが。) 実際に昔何気に入ったレストランが外れだったこともあるので出来るかぎり下調べをするようにしています。

イギリスに限ったことではなく、アメリカのレストランも高い上にあまり美味しくない。食は健康の基本なので、私のアメリカ生活でも大きな問題のひとつです。私なりに理由を考えたことがあるのですが、やはり根本的には建国当時のイギリス移民がもたらした影響でしょう。更に言えばイギリスの食文化もノルウェーなどのバイキングの食文化が元でしょう。ノルウェーのレストランは更にもっと高くて、それでうまくない。アメリカを作ったのがフランス人だったらどんなに良かっただろうと思うことがあります。ボストンから車で仏系住民の多いカナダのケベック州に行くと食事が驚くほど美味しいので羨ましく思います。

アメリカの場合、この下地に更に商業主義が加わった結果が、いわゆるジャンクフード産業の隆盛です。肉と動物性脂肪と砂糖を大量に使います。繊細な味のわからない人が代々量産され、それが親から子へと負の連鎖をしてしまっています。これは当のアメリカ人には、なかなか実感できないことでしょう。典型的なアメリカ人の子供の学校のランチ(サンドイッチとチップスとコーラ)を子供に食べさせたい日本人の親は少ないと思います。アメリカのパブリックヘルスの研究は世界最先端なのに食育が進まず、改善の仕様がない現状は大変嘆かわしいことです。ほんとうにおいしい料理を味わえるアメリカ人が少ない。それが証拠にまずいレストランがアメリカではつぶれない。そしてそういう貧しい味覚が、アメリカではおいしくて栄養価の高い食事を普及させるのに困難な状況をつくっています。

このブログでも追って触れていきますがこの負の連鎖の図式は、日本人にとっての英語・外国語とその教育の負の連鎖とそっくりです!私たちには多彩な発音が聞こえてこない。(詳しくはまたそのうち。)

この間京都で懐石料理を頂きましたが、アメリカでは数百ドル払っても絶対に食べられない美しいプレゼンテーションと繊細な味付けの料理わずか数千円で食べられる。しかもサービスも丁寧で優しい。日本は料理に関しては世界で超一流だとは思います。

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